屋久杉 / 和香木

静けさと力強さが共存した清らかな香りに仕上げました。

屋久杉は樹齢1000年を超えた屋久島固有の杉で、今後一本たりとも立木伐採ができない樹木です。貴重な屋久杉の廃材のおがくずをアップサイクリングしたお線香です。

味覚：甘味 = 酸味

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▼調香・制作ノート
日本文化で伝統的な香りとして親しまれている沈香や白檀。しかし、これらの香木は東南アジア原産です。世界の伝統香料を用いてお線香を作る中で、「日本原産の香りはないのだろうか？」という疑問が湧きました。ついには、日本の自然の中に足を踏み入れて、日本独自の香りを探し求める旅が始まりました。

初めて訪れた屋久島では、大嵐に見舞われました。嵐が過ぎ去った海岸を歩いていると、山から流れ着いた大きな屋久杉の流木に偶然出会い、物語はここから始まったのです。島の人によると、伐採が禁じられた屋久杉も、海に流れ着いたものなら拾うことができるのだそうです。中には、その流木を拾い、生業にしている人もいると聞きました。

屋久杉は市場では非常に高価で、手に入れるのは容易ではありませんでした。しかし、何らかの方法で入手できる可能性があることを知り、本格的に屋久杉について調査を始めました。すると、加工場で発生する「おがくず」の存在に気づき、これが大きな転機となったのです。香料の安定確保は、お線香の商品化において非常に重要です。

加工場を訪れると、多くのおがくずが破棄されている現実を目の当たりにしました。これまでにも、おがくずを活用する試みはあったものの、うまくいっていないという話も耳にしました。こうして、屋久杉の廃材を活かしたお線香作りへの挑戦が始まりました。

今までにも、屋久杉のお線香化に挑戦した人はきっと何人もいたことでしょう。屋久杉は、木そのものの香りと甘味と強力な酸味を有していて、特に日本文化では発達しなかった酸味が特徴です。そのため、開発が難航したことが容易に想像できます。

日本人が最も不得意とする酸味の処理では、酸味を抑えるために甘味を加えがちですが、甘さを強調すると、甘味を持つ香料の香りが強くなり、屋久杉本来の香りから遠ざかってしまいます。

サンガインセンスは、世界の香料を扱っていたことから、酸味を有する香料の調香をこれまでにも幾つも手がけてきました。実際に現地へ赴いて出会った世界の香料。その香りを、日本人好みに改変するのではなく、現地で感動した情景を基に調香してきた経験が、酸味を扱う技術をもたらしました。

当初、加工場で製材された屋久杉の香りを忠実に再現しすぎた調香は、屋久杉の森の中で試香した際に違和感を覚える結果となりました。最終的には、土や菌のニュアンスを加えることで、屋久杉そのものの香りと屋久島の豊かな自然の香りとの間で絶妙なバランスを見出し、完成に至りました。

サンガインセンスのお線香は、炎が灯ることで香りが広がり、呼吸とともにその味わいが顕れます。香りと味が空気と混ざることで解像度が高まります。

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▼スペシャルインセンス
気になる自然物を題材にするお線香です。知る人ぞ知るものから、現代に脚光を浴びる香料を幅広く探求します。

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▼40本入 / 1本の燃焼時間:約25分（約9.5cm）
森林保全活動へ3%寄付されます。
ゼロ・ウェイスト(廃棄ゼロ制作)、カーボンオフセット実施中。
プラスチック不使用。
合成香料・エッセンシャルオイル不使用。
防カビ剤を使用していませんので高温多湿を避けてください。
化学糊を使用していませんので強い衝撃を与えないでください。
火の取扱いには十分注意してください。

▼味覚
甘い香りと言う表現は、香りの話ではなく味の話です。味覚は嗅覚としばしば混同されがちです。自然香料に火が灯ると多様な味が発生しますので、ワインや珈琲のように香りと味を分けて鑑賞することで、嗜好性はより高まります。

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▼化粧箱（熨斗・掛け紙）の用意もございます

慶事全般：白色
https://sanga.thebase.in/items/30103973

弔事全般：黒色
https://sanga.thebase.in/items/30103422

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